CSS ファイルの種類
lism-css に入っている CSS ファイル(main.css・main_no_layer.css・full.css・full_no_layer.css)の違いと、@layer をオフにする方法、全部入りビルドの使い方を説明します。
lism-css のパッケージには、すぐ使える CSS ファイルがいくつか入っています。読み込むファイルを取りかえるだけで、@layer(CSS の強さの段)を使うかどうかや、クラスを全部入れるかどうかを選べます。迷ったら main.css を選びます。ほかのファイルは、わけがあるときだけ使います。
ファイルの一覧#
| ファイル | 中身 |
|---|---|
lism-css/main.css |
ふつうの版(@layer あり) |
lism-css/main_no_layer.css |
@layer を使わない版 |
lism-css/full.css |
全部入りの版(@layer あり。CSS Purge と一緒に使う前提) |
lism-css/full_no_layer.css |
全部入りの版の、@layer を使わない版 |
import 'lism-css/main.css';
読み込み方そのものは 読み込み方(インストール) で説明しています。
@layer をオフにする#
lism-css/main.css のかわりに lism-css/main_no_layer.css を読み込むと、@layer を使わない CSS になります。ほかに設定することはありません。
import 'lism-css/main_no_layer.css';
どんなときに使う?#
もとからあるサイトや WordPress のテーマのように、ほかの CSS との強さの順番を自分で決められない場所で使うための版です。
@layer が無いと、段で強さを決められません。そこでこの版では、次のやり方で main.css と同じ「Property Class > Utility Class > そのほかのクラス」の強さの順を作っています。
| クラス | この版での書き出し方 | 強さ(詳細度) |
|---|---|---|
Property Class(-p:20 など) |
いつも !important を付ける |
0-1-0 と !important |
Utility Class(u--trim・u--trimAll・u--cbox) |
セレクタを2回重ねる(.u--trim.u--trim) |
0-2-0 |
| そのほかのクラス | main.css と同じ |
変わらない |
詳細度(セレクタの強さ)は「id の数・クラスの数・要素の数」を並べて書きます。0-2-0 はクラス2つぶんの強さです。!important を付けたスタイルは、ふつうのスタイルより強くなります。
気をつけること#
- style 属性や JavaScript で同じプロパティに値を入れても、負けるのはそちらで、Property Class の値が残ります。値を変えたいときは、クラスそのものを付けかえます。
-pのように CSS 変数で値を受け取るクラスなら、--pを書きかえても変えられます - 自分で書いた CSS で Utility Class に勝ちたいときは、
.u--trim.u--trimと同じかそれより強いセレクタで書きます lism.config.jsのdefaultImportant: falseや、SCSS の$default_important: 0を指定しても、この版では効きません。!importantはいつも付きます。propsごとの設定important: 0も同じです
全部入りの版(full.css)を使う#
lism-css/main.css のかわりに lism-css/full.css を読み込むと、main.css に入っていないクラスまで入った全部入りの版になります。
import 'lism-css/full.css'; // @layer を使わない版は 'lism-css/full_no_layer.css'
full.css には、main.css の中身に加えて、次のものが入っています。
- すべての Property Class の、画面の幅で切り替えるクラス(
-ta_lgなど)。ただし、次のものは入りません- CSS 変数だけを書き出し、クラスを書き出さないプロパティ(
isVarの仲間) - 枠線をまとめて決める
bdと、bd-xなどの向きを付けたもの lh
- CSS 変数だけを書き出し、クラスを書き出さないプロパティ(
- 枠線の種類
bdsと色bdcの、画面の幅で切り替えるクラス。どちらも本来は CSS 変数だけを書き出すプロパティですが、特別に入っています(bdwはmain.cssにもあります)。枠線を幅で切り替えるときは、bdではなく、このbds・bdc・bdwを使います - 色のクラス(
bgc・c・bdc)の、すべての色のトークンぶんのクラス(-bgc:redなど)。main.cssには、えらんだ一部の意味の色(セマンティックカラー)とkeycolorしかありませんが、full.cssにはパレットカラーもふくめた全部の色があります(色のトークン)
そのぶん、ファイルは main.css より大きくなります。使っていないクラスを、作るときに消す CSS Purge と一緒に使うことが前提です(使わない CSS を消す(CSS Purge))。
full.css を読み込んでも、React・Astro のコンポーネントが書き出す HTML は変わりません(たとえば t="20" は style 属性として書き出されます)。コンポーネントも full.css に合わせたいときは、lism.config.js の isFullMode をオンにします(lism.config.js で設定する)。
関連するページ#
公式ドキュメント
2026年10月5日時点の内容(lism-css 1.0.1・@lism-css/ui 0.40.1)をもとに、やさしい日本語でまとめています。